価値観の再確認
価値観に縛られる人は多いのではないか。
かく言う自分もその一人。
どうにも衣服にお金をかける習慣がなく、ファッション雑誌を読むこともないので
流行りには疎い。
ブランド名と言われて出てくるのは登山用品のものばかり。
そんな自分がちょっと高い服を買った。
お気に入りの服や小物は長年使いたい人なのだが、よくよく見るとほつれていたりと
可哀想な状態だった。
この冬を乗り切るためにも、一ついいものを買おうと心に決めたのはほんの数日前。
普段お金をかけないものだけに、比較対象はキッチン用品とか食材がすぐ頭に浮かぶ。
コーヒーを本格的に淹れたいので、コーヒーミルが欲しい。
温度管理を繊細にすると良いと本で見かけたので、きっちりと下2桁まで測れる
温度計が欲しいなとか、ケメックスのガラスボトルが軽く買えるなぁとか…
服を買うときは見て2秒で判断できる。
色味、肌触り、あるなら柄とかも。
それが揃ったものしか買わないし、見つかるならばブランドは問わない。
金額は少し問う。
1日で18000歩も歩いたのは久々で、風邪気味な体を引き摺るには中々に残酷で。
捨てる神あれば拾う神あり。
ようやく良いなと思えるアウターに出会い、即決で購入を決めた。
デニム地のボトムも買った時にふと気づく。
この2着で通常1年分の衣服代を超えたな、と。
たまにはこういうのもいいでしょ、と自分に言い聞かせつつ、帰りの電車では紙袋の持ち手をしっかり握りながら寝ていた。
今日になり、その服を着て鏡ごしに姿を確認すると、普段よりも良く見える。
地位が人を育てるという言葉があるように、服もまた着る人のランクを左右させるのかもしれない。
そんなことを思うと、またあの高い服を定期的に買わないといけないのか…?
と、考えた時点で散財ストップ。
他の欲しいものにお金を回したいところもあるし、少なくとも今月は保留で。
良いものは長く、丁寧に扱おう。
そして、来年こそは革製品をクラフトしたい。
「長く良く使うものこそ手作りで」
師走になり忙しい日々が続く中、来年の目標も少しづつリストアップしていこう。