9月22日の帰路
仕事中、建物の外を歩くと、とある匂いが漂ってきた。
インパクトのある色が目印なので、ついつい探してしまう。
けど、そのオレンジ色は見つからず気のせいかな?と仕事に戻る。
帰り道、明らかに金木犀の香りがする一角があった。
またしてもオレンジ色は見えなかったが、もう秋口なんだなぁとしみじみ思う。
思えば、金木犀の香りで蘇る思い出も多い。
俳句についてはそれほど詳しくないが、流石に金木犀は秋の季語だろう。
帰り道の10数分、一句読もうと思考を巡らす。
「金木犀」だけで6文字なので、字余りを考えなければ中の句でしか使えない。
帰路、香り 辺りは入れたいなと。
色々考えたけど、答えがまとまる前に家に着く。
「香り舞い 金木犀に 秋感じ」
このくらいしか出てこなかった。
本来なら、季語が入っている時点で「秋」を入れる必要はなく、良い句とは言えない。
家で調べると、「木犀」でも通じるが、基本はギンモクセイを指す言葉。
銀木犀の変異種が金木犀。
銀木犀の方が香りが弱く、白い色の花を咲かせる。
花言葉は高潔、初恋。
晩秋の季語だが、開花は9月下旬ー10月頃。
またひとつ、博学になった。
「木犀の 香り誘われ 懐かしむ」