雨音と物語
今日は朝から雨が降り、五月雨だなぁと外を眺めた。
出かける気は一切なく、映画でも見ようかなと思っていたのが叶って嬉しかったり。
グランドイリュージョンとイミテーション・ゲームを視聴した。
グランドイリュージョンはマジックを元にした犯罪劇で、トリックとなりうる
布石を随所に散りばめているので、あの時の話はここに繋がるのか!!と
ゾクゾクできる作品だった。
映像美も見どころの一つで、プロジェクション・マッピングやマジックの演出は
映画館で観たかったと思わざるを得なかった。
イミテーション・ゲームは、ドイツ軍の暗号 エニグマを解読する天才数学者の話で
PCや人工知能の基礎を築いた、アラン・チューリングという人の功績を讃える
映画だった。
今で言う、発達障害の類でもあり、生粋の変人でもあったようで、生きにくい
世の中でもがきながらも生きてる様は、考えさせられるものがあった。
見終わった後に、アラン・チューリングのWikipediaを読んでみたが、
当時は同性愛は違法であり、有罪判決を受け、結果的には自殺してしまったそうだ。
現代でこそ一定の理解が世の中に浸透しているだけに、生まれた時代が違った場合
世界は違った方向に進んでいたのかもしれない。
その場合、コンピューターは生まれていなかった可能性もあるけどね。
雨の日は色々考えてしまう。
映画を見つつ、青梅をフォークで刺して氷砂糖と共にガラス瓶に詰め込んだ。
1ヶ月くらいで梅ジュースが出来上がるだろうが、出来上がった日に
今日見た映画を思い出したりするのかもしれない。
なんだか今日は、不思議な気分になった日だった。